筆者は日本からブラジルへと移住。地球の裏側の国は日本とは何から何まで異なります。
その中でも今回は「生息する虫」と「感染病」に着目することにします。
ここでは、夏のいや〜な風物詩である「蚊」の対策として "網戸を手作りした" ことや、「蚊」を介して感染する病気について紹介していきますね。
生息する虫っていうか、主に「蚊」ね。
サンパウロの夏
まず、ブラジルの季節は日本とは正反対です。日本の冬はブラジルの夏。
この年、人生で初めて「40度」という気温表示を目にしましたよ…!
この数字(気温)見るだけで一層暑さを感じるね!
道路には至るところにこんな感じで電光掲示板があり、そこには気温と時刻が交互に表示されます。
ブラジルの夏が本気出してきたぞー!40℃!!
なんてステレオタイプな考えでいましたが、この暑さはさすがのブラジル(サンパウロ)でも異常なようです。
温暖化のせいでしょうか。世界中で異常気象が続きますからね。
天気がいいと虫も元気ですからね。困ったもんです…。
ちなみに、サンパウロは日本より湿度が低いから高温なわりに過ごしやすいよ!
蚊対策:簡易タイプの網戸ネット
さて、困るのは暑さだけではありません。
夏のいや〜な風物詩「蚊」。
蚊はポルトガル語で Mosquito(モスキート)って言うよ〜
筆者は明らかにブラジル人である主人より蚊に刺されやすく、「こんなに刺されやすい体質だったかな?」と考えてしまうほど。
主人はブラジルの蚊に対して免疫でもあるのでしょうか。
そして筆者にはその免疫がない…と。
日本であれば蚊をはじめとする虫除けとして、窓枠にはガラス窓と網戸が標準装備されているのが一般的だと思います。
でもブラジルはそうではありません。
少なくとも我が家はそうだね。
こんな感じの窓枠に貼りつける簡易タイプの蚊除けネットはよく売られていますよ。
ブラジルはジカ熱の流行国にもなっているので、パッケージには妊婦さんと Zika Zero の文字。
日本の網戸を知っているだけに、なんだかちょっと違う気もしなくもない…
でも、そこは妥協するしかないよね。
まぁそんなタイミングで友人宅へお邪魔する機会があり、網戸の付いている窓を見てびっくり!
「網戸欲しいんだよね」なんて話をしたら、「作ったよ!」の返事に二度びっくり(笑)
"網戸を作る" なんて発想は全くなかったので「作ったよ」の返事に感心しつつ、早速翌日ホームセンターへ行って材料を買ってくることに。
蚊対策!網戸をDIYしたよ
材料はいたってシンプル!
<材料>
- 電気のコードやLANケーブルなどを壁に納めるために使う配線モール
- 配線モール用のコネクタ
- 網(ネット)
- カッター・はさみ
- 粘着テープ
① 窓の大きさに合わせて配線モールで網戸枠を作る。
② 配線モールにネットを挟んで、パチっと留める。
たったこれだけ!
やっぱり網戸がある窓は安心するよね!
蚊を媒介とする感染症
①ジカ熱
ジカ熱は熱帯地域や中南米を中心に多く報告されている蚊を媒介とした感染症の一つ。
日本では少し馴染みの薄い病気ではありますね?
この感染病は発熱があったりなど感染した本人に現れる症状のほか、妊婦や妊娠の可能性がある人が感染すると、胎児に小頭症などの先天性障害を与える恐れがあるのだとか。
だから簡易タイプの網戸ネットのパッケージには妊婦さんが描かれてるんだよ。
②黄熱病
ジカ熱と同じく、蚊を媒介して感染する病気の一つ。
感染すると致死率が高いとも言われています。
こちらも同じくアフリカや南アメリカの熱帯地方で多く報告されており、日本国内ではそれほど聞かないかもしれませんね。
こちらでも蚊についてと、黄熱ワクチンの接種証明書(ワクチンパスポート)について紹介しています。
上の図、ピンクの部分にサンパウロ州は含まれてないよ。
ブラジルで黄熱発生(2019.1)
とは言えブラジルは感染危険地域はわけなので、執筆当時に流れたニュースには恐怖を感じましたね。
「ブラジル南部のサンパウロ州とパラナ州の州境に近いところで黄熱が発生し、8人が亡くなった。」と。
③デング熱
この3つの中では、これが一番日本でも知られている名前ではないでしょうか。
数年前日本国内でも感染が認められ、騒がれましたよね。
いずれも蚊に刺されることで感染してしまう病気。
これらを引き起こす蚊は生物学的には Aedes Aegypti と呼ばれるそうですが、いわゆる「ヤブ蚊」のことです。
日本にも生息する蚊なので油断は禁物ですね。
蚊はどこにでもいるので、本当に厄介…。
まとめ
我が家はマンションの4階ですが(日本でいう5階)、この高さまで蚊は飛んできます。
網戸をつけたので自宅にいる時は少し安心ですが、出かける時には事前の虫除けスプレーに加え、バッグには小さいボトルに小分けにした虫除けスプレーを入れています。
ただでさえ蚊は厄介ですが、大変な事態にならないよう気をつけましょうね。