日本からブラジルへと移住。なかなか大きなカルチャーショックにも陥りましたが、今思えば日本とブラジルとで大きく異なる習慣や文化が原因だったのでしょう。
その異なる習慣の中でも、今回は「時間」について書いていきたいと思います。
約束を破るのは当たり前?
日本にいると「外国人は時間にルーズ」と耳にすることがありますね。
ブラジル人も大いに当てはまると思うよ。
その日その時の気分で予定を決めることが多いので、約束なんてびっくりするくらいサクっと破ってしまいます。
もちろん全員がそうではありませんが、割合的に多いんじゃないかな。
そもそも「約束」している意識がないのかもしれませんね?
だから破っているつもりもない。もしかしたらそんな感じかもしれません。
これはブラジル人である夫の話。
何かイベントがあったり、友人と一緒に遊ぶ約束をしていて「行く行く!もうすぐ家出るよ〜!」なんて言った矢先…
やっぱりめんどくさいな。行くのやめるわ〜
そんなことが目の前で起こるので、怒りさえ湧いてしまうわけで。
いわゆるドタキャンですからね、相手にも失礼でしょ!?と思うのですが、おそらくそういった感覚がないのかもしれません。。
出かける直前に「これから○○行くけど、どう?」みたいに連絡することも多いですね。
そして、友人が行けないと残念がる。
それであれば事前に連絡して約束しておけばいいものを…しないんです。不思議で仕方ない。
夫の周りの仲間たち(ブラジル人)もそんな感じなんですよね。
友人だから同じタイプの人間が集まっているのかもしれないね。
「テラスハウス」でお勉強
そんな夫と一緒にNetflixで「テラスハウス」を何シリーズにも渡って観ています。
夫にとってテラスハウスは、日本人の性格や習慣を学ぶ良いツールになっているよう。
ただ、これを言われたときは本当に驚きを隠せませんでしたね。
日本人って、ちゃんと日にちとか時間を決めて約束するんだね!
もう、衝撃的すぎて絶句。。笑
時間を守らない① 「もうすぐ」っていつ?
ポルトガル語で「もうすぐ着くよ!」は Já estou chegando! です。
日本人感覚であれば「もうすぐ」と言えば「あと数分」をイメージするのではないでしょうか?
ブラジル人はこの感覚が非常に長い!
今でこそ慣れましたが、これも夫との喧嘩のひとつ。
何が "もうすぐ" よ!全っっ然帰ってこないじゃない!?何回ウソつけば気が済むの!?
とまぁ、こんな感じで何度も怒り爆発。
一番遅いときは連絡がきてから5時間後の帰宅ですからね。5時間後!
「5時間」=「もうすぐ」はどうしても結びつかない。
これに関してはポルトガル語を習得しきれていない私のせいかも…と。
すなわち「言語」の問題だと思っていました。
ポルトガル語の 動詞 estar + 現在分詞 (chegando) という文法。
進行形表現なので「到着しようとしている = もうすぐ着く」と考えがちですが、違います。
少し先の未来を表す文法なので、彼らが言っていることは文法的には間違っていないわけです。「少し先の未来に到着する」と。
日本語や日本人感覚がわかるブラジル人の友人にこの問題を尋ねたら「それは文法の問題じゃなくて、性格の問題だよ。」という返事。
到着まであと5分だろうが、30分だろうが、はたまたもっと長い時間であろうが、すべて Já estou chegando!(もうすぐ着くよ〜)なんだとか。
「もうすぐ」の判断はどの友人が言ったのか、その友人の性格からどの程度で到着するかを予想するんだそう。
言葉はあってないようなものだね。
Estou chegando!(もうすぐ着くよ)と言って現地を出発するときもあれば、先ほど書いたように5時間後に到着というのも…。
5時間はやりすぎだけどね…!
余談ですが、ブラジルにはバスも電車も時刻表がないそうです。
到着時刻を守れないから、ハナから時間表なんてものはない!と友人が教えてくれました。
時間を守らない② 開始予定時刻はあってないようなもの
ブラジル人がお祭り好きなことはよく知られているよね!
そんな大好きなフェスタ(パーティー)好きであっても、時間通りには集まりません。
むしろ時間通りに集まらないのが普通、というのがブラジル人の常識のよう。。
開始予定時刻の1時間半〜2時間が経過したくらいから徐々に集まり始める感じでしょうか。
私たちの結婚お披露目パーティー(カジュアルなパーティ)のときもそんな感じだったよ。
ブラジルへ移住してまもない頃だったので、そんな"常識"なんて知るわけもなく。
遅れることが当たり前とはいえ、予想を遥かに超えています。
お祝いの席なのにイライラですよ。
開始予定時刻から1時間半が過ぎたところで、私が痺れを切らせてお料理をスタートさせてもらいました。
ゲストが全員揃ったのは予定時間から2時間半が過ぎた頃だったかな。
しっかりと時間前に到着していた日本人ファミリーには申し訳ない気持ちでいっぱいでしたね。
「私たちの結婚は祝福されてないのかな…。」
「だからパーティーにも予定通り来ないのかな…。」
当時はそう落ち込んだりもしましたが、今となればイライラ&凹み損だったとすら思えます。
ブラジル人には「自分が幸せならそれでいい!周りは気にしない!」みたいな気持ちが根底にある(気がする)ので、そう考えるとこれらの行動にも納得してしまいますね。