筆者は日本からブラジルへと移住。移住後にしなければならない手続きの一つ、CPF(ポルトガル語読みをすると「セー ペー エフィ」)の申請について、お話ししていきます。
移住先であるブラジル・サンパウロで申請した経験をもとに、申請時に起こったトラブルなどを含めつつ(笑)申請手順や必要書類などを紹介していきますね!
必要な情報だけチェックしたい方は、目次から飛んでね〜!
ブラジルの納税者番号「CPF」とは
ブラジルに移住してからビザ関連を含め、様々な手続きを行いました。
その中で CPF は急いで取得する必要はなさそうだったので、随分のんびりしていましたね。
でもようやく取得することに!
そもそも CPF ってなーに?
CPF とは Cadastro de Pessoas Físicas の略で、ブラジルで運用されている納税者番号(個人登録番号)のことだよ。
日本でいうところのマイナンバーみたいなものかな〜
「急いで取得する必要がなさそうだった」のは、あくまで筆者の場合。
ブラジルですぐに携帯電話を使いたい!とか、銀行口座を開設したい!という場合には、CPF が必要です。
しかも、なんと
CPF は日本でも取得できるようですので(知らなかった!)移住後の諸々の手続きで CPF が必要になる場合は、予め日本で取得しておくというのも一つの手ですね。
尚、日本で取得する場合はブラジル総領事館で申請するそうです。
かくいう筆者はブラジルへ移住後、サンパウロで取得。
永住権の申請&取得はとても苦労したので、それに比べたらかーなーり易しい手続きでしたね。
すんなり取得できたもんだから
逆にびっくり!というのが正直なところ(笑)
CPFの申請に必要なもの
サンパウロでの申請で用意したもの。
簡単に用意できるものばかりで助かりまっす!
⚫︎ パスポート … 原本提示。コピーの用意は不要。
⚫︎ 公共料金の領収書 … 電気でも水道でもなんでもOK。ブラジルでは(日本の住民票みたいな)居住証明として、公共料金の領収書を使います。
⚫︎ 申請料金 … R$7 [当時のレートで日本円換算:約200円]
⚫︎ RNM(外国人登録番号) … CRNM を取得していない場合は、永住権取得手続き完了時に受け取るプロトコル(RNMが書いてある紙)でもOK。
CPFの申請手順
申請手続き自体は簡単なのですが、一箇所で完結させることができないのがネックですね。
手順としてはこんな感じ。
① 郵便局で申請料金を支払う。
② 税務署に行って、最終手続きを行う。
①と②の順番は変えられませんが、これらは同日に行わなくても大丈夫です。
急がなくてもいいや〜ってのんびりしてたから
①の後、1ヶ月以上もあけて本申請したよ。のんびり過ぎたかな。
(覚書:①は3/13 ②は4/24)
後日追記:
ブラジルの永住権がなくても CPF が申請できるということは、申請時に RNM(外国人登録番号)は必ずしも必要ではないということですね。
CPF の実際の手続きでは、郵便局員さんがシステムに RNM を入力していました。
RNM はなくても大丈夫だけど、あれば尚よし。
手続きが(多少)スムーズにいく。ということなのでしょうか。
それに加え、永住権取得手続きのために観光ビザを延長した時のこと。
書類には CPF を記入する項目もあって「まだ永住権ないのに、CPF 持ってるわけないじゃーん。」なんて思っていましたが…
永住権がなくても CPF は申請はできるし、観光ビザ延長も CPF がなくてもできるという。
当時不思議に思っていたことが、だんだんと繋がってきたよ〜
CPF申請:手順① 郵便局(Correios)での手続き
さて、郵便局は最寄りの局でOK!
局内に入ったら番号札(写真左)を取って、呼ばれるのを待ちます。
窓口で(外国人が)CPF を取得したいという旨を伝えると、担当さんが必要事項をパソコンに入力。
一緒に画面を見ながら内容確認をしていきます。
提示する書類以外で確認されたことは「母親の名前」くらいですね。(ブラジルでは様々なところで母親の名前を登録します。)
申請料もここでお支払い。
入力情報が明記されたレシートのような用紙、というかレシート(写真右・名前などは消しています)を受け取って終了〜
待ち時間は別にして、手続き自体は10分程度で終わったと思います。
郵便局での手続きはここまで!
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CPF申請:手順② 税務署(Receita Federal)での手続き
税務署でも郵便局と同様、窓口で(外国人が)CPFを取得したいという旨を伝え、パスポートと郵便局で受け取ったレシートを提示します。
番号札(写真左)を受け取って、しばし待機。
こちらでの手続きも担当さんが入力するパソコン画面を一緒に見ながら内容確認をして、母親の名前も再確認(父親の名前は聞かれない)。
手続きは10分程度。
A4サイズの用紙(写真右・名前などは消しています)を受け取って終了〜。
ついに CPF 取得したぞー!やったー!
という気持ちには一切なりません(笑)こんなもんか、程度。
受け取った用紙は 合計2枚。
- 登録情報が載ったもの 1枚
- CPFの番号・名前・誕生日が記載されているカード(を印刷したようなペラ紙) 1枚
以前はちゃんとしたプラスチックのカードが配布されていたようですが、現在は経費削減なのか…ペライチなので有り難さも特になく。
でも、手続きが完了したので良しとします。
受け取ったペラ原本は自宅パソコンでデータ保存。ラミネート加工して保管することにしました。
そうそう、余談だけど…
税務署の受付のお姉さん。それまで大きなアクビをしながら、ヤル気なさそうに仕事をしていましたが(ブラジルではよくある光景。笑)
日本のパスポートを提示したら「私、日本に行ったことあるわ!」と笑顔になって、なんだか世間話が始りました。
筆者はポルトガル語がよくわからなかったですが、ブラジル人の主人と盛り上がっていましたね。
外国人向けCPFを取り扱う Receita Federal(税務署)
手続きは以上のとおりで、簡単に終わるはずです。
でもそこに辿り着くまでの出来事をば…!
本申請をしに行くため税務署の場所を調べたところ、自宅近くにもあったのでラッキー!と思っていました。
…が、申請するには郵便局のようにどこでも良いわけではなく、外国人向けの CPF を扱っている税務署へ行かなければならないとのこと。
我々は永住権申請でもかなり振り回されて(汗)学習したので、「ここで手続きできますか?」と主人が税務署に事前確認をしてくれました。
そして、いざ。サンパウロ・Luz にある Ministério da Fazenda 内の Receita Federal do Brasil(税務署)へ向かったわけです。
でも、やっぱりブラジルー!!
エントランスで「ここでは外国人向けの CPF は扱ってない」と言われてしまったのです。。
事前に電話確認しているのにこれですよ。
呆れを通り越して笑っちゃう!(主人は怒っていたけど)
そこで、サンパウロ市内で外国人向け CPF を扱っているのは2箇所だけという話も耳にしました。
事前確認してもこんな有り様だから、ここで耳にした情報も本当かどうかわからないけどね…。
せっかく来たのに手続きはしてもらえずでしたが、主人も初めて Ministério da Fazenda を訪れたということなので、とりあえずビルの中を探索!(笑)
その後、外国人向け CPF を扱っているという Shopping Light というショッピングセンター内の税務署へ向かうことに。
Ministério da Fazenda から徒歩で向かう途中、秋葉原を彷彿させるような電気街を通ります。
(でもちょっと治安が悪そうな場所なので、行く際にはお気をつけて〜。)
さて、そこを抜けるとなんとも美しい Theatro Municipal de São Paulo(サンパウロ市立劇場)の建物が。その向かいに目的地、Shopping Light があります。
寄り道をしないで初めから Shopping Light へ向かうのなら、メトロのアニャンガバウ駅(Linha Vermelha - Anhangabaú)が最寄りだよ。
まとめ
ブラジルでの生活で必要な手続きが着々と終わってきて、ほっとしています。
ちなみに、今回紹介した CPF(納税者番号)は11桁の文字列。
自分にとって無意味な11桁の数字なんて、正直なかなか覚えられなそうですね。覚える気力すらないかも…。
でもスーパーマーケットや薬局など、会計時にはこんな感じで必ず CPF を聞かれます。
CPF na nota?(セーペーエフィ ナ ノータ?)
そもそも筆者にとって11桁の数字を伝えるのもハードルが高かったので、ラミネートしたカードをレジで提示してその場を乗り越えています。
そういったレジでの会話などは、こちらでも紹介しています。
よろしかったらどうぞご覧くださいね〜