ブラジルで作られる農産物と輸出品
今日ではデパートやスーパー、ドラッグストアなどでも海外製品・商品を手にすることも少なくないですね。輸入専門店も展開されているくらいですし、たとえ物理的に遠〜く離れた国で暮らしていても、普通に生活する分にはブラジルやアメリカ、ヨーロッパなど、どこの国も距離感はさほど感じないですよね。
そして、私が暮らすブラジルは日本の22.5倍(驚!)もの広さを誇り、その広大な土地では様々な農作物が生産・飼育され、そして国外への輸出産業も盛んに行われています。
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ブラジルの農産物や輸出品って何が有名かわかる?
ブラジルといえばコーヒーでしょ!あとは、砂糖!大豆!トウモロコシ!ブラジル産鶏肉とか牛肉って表記も精肉コーナーでよく見かけるね。
そうだね。その中でも今回は砂糖の原料である『サトウキビ』に注目を絞って見ていくよー!
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ブラジルは世界最大の砂糖生産国であり、輸出国なんだとか。それもこの広大な土地で砂糖の原料となるサトウキビがた〜くさん穫れるから!
お砂糖の妖精 "シュガポン"が教えてくれましたが(笑)世界中で生産されている砂糖の原料のうち7割がサトウキビ、残り3割はテン菜から作られるそうです。で、サトウキビの主な産地は中南米と沖縄を含むアジアなんだそう。
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また、ブラジルはサトウキビの他にフルーツもとても豊富なので、スーパーやレストランでも「ジュース」といえば絞りたての果汁100%ジュースが一般的という素晴らしい環境。そして、そのジュースの並びに「サトウキビジュース(Garapa)」もあります。絞りたてサトウキビ!
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サトウキビから作られるお酒
ところで、サトウキビから作られるブラジルで有名なお酒は知ってる?
51(シンクエンタ・イ・ウン)!
それはブランド名だけどね(笑)でも正解!サトウキビから作られる蒸留酒で「カシャッサ」や「ピンガ」って呼ばれるお酒だね。
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サトウキビを原料とする蒸留酒には「ラム」が挙がりますが、ブラジルといえば「カシャッサ」もしくは「ピンガ」でしょう。カシャッサとピンガは同じものですが、地域によって呼び方が異なります。
カシャッサ(ピンガ)を使ったカクテルには『カイピリーニャ』と呼ばれるものがあります。下の写真のようにライムがたくさん入っていて、でも甘くて美味しいやつ!とっても美味しいのですが、アルコール度数はめちゃくちゃ強いので飲み過ぎにはご注意ください。笑
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日本で一番有名であろうカシャッサ(ピンガ)はおそらく『51(シンクエンタ・イ・ウン)』というブランドでしょう。むしろ日本には『51』しかないんじゃ…なんて思っていましたが、サントリーさんが扱っているようなので、その業界では強い!大人の事情ってことでしょうね、きっと。
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ブランド名にもなっている『シンクエンタ・イ・ウン』は数字の51(ごじゅういち)という意味です。51のポルトガル語読みということになります。
ちなみに、50は「シンクエンタ」、52は「シンクエンタ・イ・ドイス」です。
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サトウキビが持続可能エネルギー?温暖化対策?
とまぁ、砂糖もカクテルも特に驚く話ではないのですが、な、なんと…!食用ではないサトウキビ活用法がこちらブラジルでは一般的常識なようで。これにはかなりびっくりしました。
サトウキビから作られるアルコールは愉快な気分になれる(笑)お酒だけではなく、車の燃料としても使われているんだそう。
サトウキビが車を動かすだとー…!?
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これはポルトガル語での動画ですが、『どうやってサトウキビがエタノールに変わるの?』というもの。
サトウキビで車が動くことに驚いてブラジル人である旦那に聞いてみたところ、
そうだよー!一般的だよ。でもブラジルだけなんじゃないのかな?
旦那の言葉を信じていないわけではないですが(笑)調べてみたところ、サトウキビエタノール(バイオエタノール)は国外への輸出もしているようで、アメリカが主な輸出先とのこと。
ブラジルで売られているお掃除用のアルコールもサトウキビ由来の商品が(他の国に比べて)多いようですし、車の燃料としてのエタノールはどうやら持続可能エネルギー・温暖化対策としても注目を浴びているようです。
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知らないことや不思議なことがまだまだたくさん見つかって「海外暮らしって楽しいなー」とつくづく。笑 "まだまだ"といっても日本からブラジルへ移住してまだ1年半しか経っていないので、むしろ知らないことやびっくりの嵐ですけどね!
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あと、ブラジルに来て衝撃だったのはこれですかねー。
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移住生活に関する書籍あれこれ。