日本から遠く離れたブラジルへと移住。移住前の悩みの一つとして挙がっていたのは医療にまつわること。ただ移住後の現在はこれといった問題もなく、安心して健康に暮らしています。
今回紹介するこの医療保険制度は日本にはありませんが、あったらいいのになぁ…と思うばかり。そんなブラジルの医療制度とその登録方法を紹介していきます。
"SUS"では無料で予防接種が受けられる
ブラジルへの移住前の準備や手続きの中で、頭を抱えたものの一つが予防接種でした。
健康のために、安全のために、もちろん受けた方が良いのでしょうが、なんせ費用が高い!
個人で行くわけなので、会社などどこかの団体がカバーしてくれるわけもない。
移住前に全部受けたほうがいいのかな…。現地でも受けられるのかな…。
費用総額に唖然とし、凹んでいた時にブラジルに住んでいる友人から言われた
ブラジルは予防接種全部無料で受けられるよ〜!
の一言に超絶テンションが上がったのを今でも覚えています。
今になってなぜ無料なのかはわかりましたが、あの時は理由はわからないにしろ、無料の響きがとにかく嬉しかったのです。笑
ちなみに、ブラジル渡航前に打っておいた方がよいと言われるワクチンを日本で全部接種すると、10万円くらいかかります。。詳しくはこちら。
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ブラジルの医療保険制度「SUS」
移住前からブラジルには無料で受診できる病院があるということは知っていましたが、それが SUSというものだとは知りませんでした。
教えてくれた職場の人に感謝です!
健康診断・ガン検診・検査・予防接種なんかを無料で受けることができるから、SUSの番号とっておいたほうがいいよ!
ブラジルにおいて医療保障は、憲法に定めた「国家の義務・国民の権利」であり、税収を財源とするSUS(Sistema Único de Saúde:統一医療システム)をベースに、国民皆保険を実施することが掲げられている。
引用元:損保ジャパン日本興亜総研レポート
てかその前に旦那くん(ブラジル人)教えてよ…とも思いましたね。
本人に聞いてみると、当然知っていたし、番号も持っていました。
でも私には「登録しておいたほうがいいよ〜」とはアドバイスしてくれませんでした。
コノーーー!!
さて、そんな SUS とはなんぞや?
これは上にも引用文を貼っていますが、統一医療保険システム(Sistema Único de Saúde)というブラジルの医療保険制度の頭文字を取ったもの。「スッス」と読みます。
国民は誰でも公立病院や保健所などを無料で利用することができます!
かつ、一定範囲の医療品であれば無料で貰うこともできるという、なんとも優しい制度!
無料で受けられるのは診察や検査、投薬、予防接種、外科手術など。あとは、介護用の(大人用の)オムツなども貰えるようです。
ありがたいシステムですね。
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SUSへの登録のしかた
ブラジル人はもちろん、私のような外国人でも登録可能だよ!
登録は最寄りの Posto de Saúde(保健所)に行って、窓口で登録したい旨を伝えればOK!
「その日のうちに登録してもらえるよ」とは聞いていたものの、本当にものの数分で登録が完了しました。
ブラジルでの各種手続きは(無駄に)時間がかかるものが多いので、こんなに早く登録してもらえたことに感動すら!
これがSUSのカード。(番号などいくつか消しています。)
まぁ、カードというか、保健所では番号などが記載されたペライチの紙をもらうので、それをラミネートしたもの。
万が一の時にこのカードを所持していなくても、登録情報さえわかればSUSでは対応してもらえるようなので安心ですね。
麻疹(はしか)のワクチン接種
情報登録をしてもらっている時に、早速今日予防接種が受けられるのかを聞いてみると
受けたかったら受けられるわよ〜
え、そんなノリ?笑
本当は受けるつもりはなく、場繋ぎとして聞いたつもりだったのですが(汗)すぐに受けられるっていうもんだからその場で打ってもらってきました。
打つの?じゃ、来て。はい〜って立ったままの状態でブスッと打たれて終了。
接種後の止血コットンもなし。アルコールでサッと一拭きして終わり。雑!笑
日本のような丁寧さは皆無!随分さっぱりとした対応だったよ。
ちなみに、接種したのは麻疹(はしか)のワクチン。
麻疹は子供の頃に予防接種を受けたような気もするけど… 感染したかどうかわからない…
そもそも麻疹ってどんな病気だっけ?と思ってしまいますが、実はブラジルでは麻疹が流行っていて、麻疹による死者が出たというニュースもあったほど。
なので、ちょっと怖いのでとりあえず打った感。笑
ポルトガル語で麻疹は Sarampo(サランポ)っていうよ!