日本はもちろん、世界中が熱狂の渦に包まれているサッカーワールドカップ!
筆者はサッカー王国ブラジル在住。そのため、普段はポルトガル語でサッカー中継やニュースを耳にするわけですが、ワールドカップ参加国名が結構わからなくて...(苦笑)勉強になるな〜と。。
ここではワールドカップ参加国のポルトガル語での言い方や、国名の由来を紹介していきます。
サクッと国名だけ知りたい人は目次から飛んで見てね。
ポルトガル語で「カメルーン」は Camarões
カメルーンはブラジルと同じグループGなので、ブラジルでは余計に耳にするのかもしれません。
ニュースとか見てるとサッカーの話してるはずなのに、何度も「海老」って言うんだよね。なんでだろう?
そう、なぜなら「カメルーン」はポルトガル語で Camarões(カマロインス)。
意味は「海老」なのです!
Camarõesは複数形なので「海老たち」が正しい(?)かな。
そして、国名の由来はまさに海老!
カメルーンは、ポルトガル語でエビの意味。15世紀にこの海岸に来たポルトガル人が、入江にエビが群棲しているのに驚き、リオ・ダス・カマローネス(エビの川)と名付けた。背後の海岸地帯もカマローネス(エビ)と呼ばれ、やがて転訛してカメルーンとなった。
引用元:東京都立図書館
我が家ではカメルーンのチームが出るたびに「海老ちゃん」の愛称で呼んでるよ〜
ポルトガル語で「コートジボワール」は Costa do Marfim
アフリカのコートジボワール。
ワールドカップ参加国じゃないけど、ここに選んだのにはわけがあって。
「コートジボワール」はポルトガル語で Costa do Marfim(コスタ ド マルフィン)。
Costaは「海岸、沿岸部」。Marfimは「象牙」です。
由来はこんな感じ。
15世紀にポルトガル人が来航すると、先住民が長年採集してきた象牙を求めてヨーロッパの商人たちが殺到するようになり「象牙海岸」と呼ばれた。19世紀中ごろ、この地を武力制圧したフランスの支配下に入ると、象牙海岸の名はフランス語化し、現在の国名となった。
引用元:東京都立図書館
コートジボワールとカメルーンの国名の由来に共通しているのが、ポルトガル人の来航。
他にもサントメ・プリンシピ(São Tomé e Príncipe)やカーボ・ベルデ(Cabo Verde)など、日本では少し聞き馴染みの薄い国々ですが、これらも同じく15世紀ごろにポルトガル人が来航。
同じような歴史があって、これらの国もポルトガル語由来の国名がついたようです。
単語単体でみると難しい単語じゃないから、わたしですら言葉の意味がわかるっていう。
サッカー王国「ブラジル」の国名の由来
「ブラジル」はポルトガル語で Brasil(ブラジウ)です。
ブラジ「ル」とは発音しません。
そんなサッカー王国の国名の由来は、なんだか他の国よりシンプルな説明。
この土地にたくさんあった赤い染料をつくる木ブラジルウッド(和名ブラジル・スオウ)の名前から付けられた。
引用元:東京都立図書館
うむむむ。もう少し深い説明はないのかな。
Todo brasileiro sabe da origem do nome do nosso país: o pau-brasil.
引用元:Stoodi
"ブラジル人なら誰でも知っている国名の由来、それはブラジルの木である。"
ということで、簡単に歴史も併せて調べてみたよ。
「ブラジルウッド」とは、ブラジルの大西洋海岸の熱帯林に豊富に自生していた Pau-brasil(パウ ブラジウ)とよばれる木のことで、家具を作るのに適した高価な木材。
さらには、樹脂から赤みを帯びた染料も取ることができる素晴らしい木だったそう。
そのためポルトガル人によるヨーロッパ向けの貿易商品として、16〜19世紀まで大量伐採&搾取が続き… 絶滅寸前まで陥ったそうです。
絶滅はしていないものの、現在絶滅危惧種に登録されてるみたいだよ。
ワールドカップ参加国のポルトガル語名
さてさて。今回のワールドカップ参加国のポルトガル語と読み方を紹介します!
日本語から想像できるものもあったり、まったく違ったり。
カタカタだから正確な発音じゃないかもしれないけど、大目に見てね。
正確な発音を学びたい方は、ぜひ辞書などで調べてみてくださいね。
では、グループAから!
グループリーグ A組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
カタール | Qatar(カタール) |
エクアドル | Equador(イクアドール) |
セネガル | Senegal(セネガウ) |
オランダ | Holanda(オーランダ) |
グループリーグ B組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
イングランド | Inglaterra(イングラテハ) |
イギリス | Reino Unido(ヘイノ ウニド) |
イラン | Irão / Irã(イラォ) |
アメリカ | Estados Unidos(イスタードス ウニドス) |
ウェールズ | Gales(ガーリス) |
グループリーグ C組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
アルゼンチン | Argentina(アルゼンチーナ) |
サウジアラビア | Arábia Saudita(アラービア サウジッタ) |
メキシコ | México(メシコ) |
ポーランド | Polónia / Polônia(ポローニア) |
グループリーグ D組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
フランス | França(フランサ) |
オーストラリア | Austrália(オゥストラーリア) |
デンマーク | Dinamarca(ジナマルカ) |
チュニジア | Tunísia(トゥニージア) |
グループリーグ E組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
スペイン | Espanha(イスパニャ) |
コスタリカ | Costa Rica(コスタ ヒカ) |
ドイツ | Alemanha(アレマニャ) |
日本 | Japão(ジャパォ) |
グループリーグ F組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
ベルギー | Bélgica(ベールジカ) |
カナダ | Canadá(カナダー) |
モロッコ | Marrocos(マホッコス) |
クロアチア | Croácia(クロアーシア) |
グループリーグ G組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
ブラジル | Brasil(ブラジウ) |
セルビア | Sérvia(セールヴィア) |
スイス | Suíça(スイーサ) |
カメルーン | Camarões(カマロインス) |
グループリーグ H組
日本語名 | ポルトガル語名 |
---|---|
ポルトガル | Portugal(ポルトゥガウ) |
ガーナ | Gana(ガナ) |
ウルグアイ | Uruguai(ウルグアイ) |
韓国 | Coreia do Sul(コレイア ド スウ) |
まとめ
サッカーワールドカップをきっかけに、新しいポルトガル語の単語(国名)や歴史などを学べましたね。
これからも色んなところにアンテナを張って、色々学んでいけたらいいなぁと思います。
引き続き、サッカーワールドカップで盛り上がりましょう。
日本頑張れー!ブラジルも頑張れー!