年末年始のサンパウロ、現在の状況は
2020年は新型コロナウイルスの脅威に怯える大変な一年でしたね。まだまだ収束の兆しが見えず人々から自由が奪われていますが、心を病ませることのない2021年が迎えられますように!
…と、冒頭から締めみたいな文言を並べてしまいましたが。笑
私が暮らすここブラジル・サンパウロでは、クリスマス(12/25〜27)お正月(1/1〜3)シーズンはコロナウイルス対策が『一番危険!超警戒!』である"フェーズ1"に切り替わり、市民の生活にも影響が出ます。

ソーシャルディスタンスを保てそうな公園(Parque)すら閉鎖なのだ。
当該フェーズ1となる期間においては、商店、オフィス、レストラン、バーやその他文化施設などが対面での営業は禁止されます。他方、薬局、パン屋、スーパー、ガソリンスタンド、ホテルなど生活に欠かせないサービスの営業は認められます。
引用元:在サンパウロ日本国領事館から届くメールより

ブラジルのパン屋さんは、大抵がカフェテリアを併設しています。先日、朝ごはんを食べようとおなペコで出掛けたにも関わらず、どこもかしこもイートインができなく、ひどくお腹を空かせ苦しんだものでした。フェーズ1のせいか!(たぶん)
例年とは少し様子が違うクリスマス
ブラジルでは国民の90%がキリスト教徒、そのうち74%がカトリックを信仰していると言われます。そのため、ブラジルの伝統的な行事や風習はキリスト教由来のものがほとんどです。クリスマスやカーニバル然り。
ブラジルではクリスマスはお正月より大切な行事で、家族とお祝いをするのが一般的。日本のような『恋人と過ごすロマンチックな日』ではありません。文化が違いすぎてカルチャーショックに陥ったこともあったけど、今はそれが面白いというか、興味深いなーとすら思えます。

例年であれば、私の(ブラジルの)家族も親族60人くらいで!大!集!合!して夜中までパーティーを繰り広げるはずでしたが、今年はコロナ禍の影響で一家族だけで(主人の両親と)しっぽりお昼ごはんを食べたくらいです。

大規模パーティーより気がラクで、こっちの方が好きだなー…。
もちろん例年通り過ごすご家庭もあったようですが、私の周りでは規模を縮小して家族パーティーをしたというのを一番耳にしたかな。家族が高齢というご家庭も多いでしょうから、やはり会うことにためらいを感じる人が多いものの、やはりこの日は大切な家族と集まりたいもののようです。
今年はそのことをすごく感じましたね、家族の大切さ。そして、ただ騒ぎたいだけじゃなかったのか…!ということも。笑
お正月には白いものを身につける
お正月はクリスマスより大切ではないと言いつつも、お正月もお正月でお祝いをするわけで。
ただクリスマスと比べて、家族と過ごしたり友達と過ごしたりと、その自由度は高いようにも感じます。実際、昨年の年越しはブラジル人である主人の友人(みんなブラジル人)と集まってパーティーにも参加しましたし。

今年で3度目の年末をブラジルで迎えるわけですが、何と言っても日本で暮らしていたときに感じていたあの『師走感』は相変わらずゼロです。100%そうだと言い切れる。
暖かいから?雪が降らないから?クリスマスが過ぎても世間はまだクリスマスデコレーションをしているから?(それなら季節感くらいは掴めそうだけど…。)人々の忙しなさを感じないから?企業勤めしていないから…?

SNSで日本の友達の投稿を見て
あ、そういえば…!って気づく。笑

ブラジルの新年は「白・赤・緑・オレンジ・黄色・青」のいずれかの色を身に付ける風習があります。日本でも『結婚式で花嫁さんが青色のものを身につける』という"サムシング・フォー(サムシング・ブルー)"がありますが、それと同じ感じですね。
中でもやはり白を身につける人が圧倒的に多い気と思います。必ず身につけなければいけない!というものではなく言い伝え的なものですから、何も気にしていない人も多い、というのも事実ですが。
色の意味はこんな感じ。
白:Paz - 平和 赤:Amor - 愛 緑:Esperança - 希望・期待
オレンジ:Energia - 元気・パワー 黄色:Prosperidade - 繁栄・富
青:Serenidade - 安息・安穏
私は今年も白を身につける予定です。それではみなさん、Feliz Ano Novo!よいお年を〜♩♫