海外の「化粧水」事情 ブラジルだけではなく、世界各地・海外在住の方々が書かれているブログで『化粧水がなくて困っている』といった内容をよく目にします。そういった記事を見ると「仲間がいる〜」となんだかホッとしてしまってすみません。笑
日本で一般的であろう洗顔後のスキンケアは <整肌>化粧水 → <保湿>乳液・クリーム → <スペシャルケア>美容液など だと思いますが、これが一般的でない国が意外と多いことに驚き!てっきりブラジルだけがそうなのかと思っていましたが、違うようです。むしろ、日本が世界の常識から外れているのかもしれないですね。笑..
.
ブラジルにも化粧水は売っていますが、日本のドラッグストアや百貨店などと比べると遥かに陳列数は少ないし「洗顔後に保湿したい」と尋ねると大抵クリーム(のみ)を勧められます。
日本から持ってきた化粧水がなくなった後、郷に従ってブラジル式で保湿をしてみたり(化粧水を使わずクリームだけで保湿)、ココナッツオイルを塗ってみたりもしました。効果としては良くもなく悪くもなく。そんなココナッツオイル実験は1 ヶ月で終了。笑
. . ブラジルの化粧品に期待して、自分の肌に合って且つ、コスパの良い保湿ケアアイテムを! といくつか試してみましたが、その甲斐もなく。ブラジルに移住してから芽生えた「ないもの(手に入りづらいもの)は作ってしまえ!」の精神(笑)で化粧水も作ってしまえば良いのでは!?と方向性を変えることにしました。
もしかしたら『コスパの良い』という条件を外したら、すぐに見つかったかもしれませんが。
手作り化粧水 〜 難航する材料探し そうと決まれば話は早い!作り方を調べてみると基本的な化粧水であれば必要なものはたったこれだけ。
精製水 グリセリン 肌を柔らかくしたければ尿素 、精油が持つ効果を期待するのであればお好みの精油 をプラスα 用意すると良いらしいです。 .
. 必要なものがわかったのでそれを準備すれば良いわけですが、私の場合は ①ポルトガル語でなんて言うんだろう? ②どこに売っているんだろう? というところから始まります。日本であればいずれもドラッグストアに行けば手に入ると思いますが、ここはブラジル。。.
ポルトガル語で「 精製水」は Á gua purificada [アグア ピュリフィカーダ] 、「グリセリン」は Glicerina [グリセリーナ] って言うよ!
. 精製水がどこに売っているかブラジル人である旦那に聞いてみると、
Água purificada だったら、いつも◯◯(地域名)で汲んできている水でいいんじゃない?
という返事。知人宅敷地内に湧き出ているお水を定期的に汲んできて飲み水として使っているのですが、「その水でいいじゃん!」と言うのです。ふざけて言っているのかと思いましたが…いや、彼は本気でした。
いやいや…。綺麗な水だけど湧き水を使うのは抵抗が…(て、飲んでるけど。).
. 「精製水」を意味する Água purificada は「綺麗な水(ピュアな水)」という 意味ですが、ブラジルではどうやら日本でいうところの精製水とは違うものを指すようです。 肩を落としながらもめげずにネット検索をしていると、精製水が手に入らない場合は蒸留水を手作り化粧品に使う というなんともステキな情報をゲット!
テンションを上げながらもう一度旦那に聞いてみると、
という元気の良い返事に驚く…。車屋さん???化粧水を作るために車屋さんに行くのはなんだか違う気がして、頑なに「ドラッグストアでしょ!?」と行ってみるも、売っていない。.
ちなみに、ポルトガル語で「蒸留水」は Água destilada [アグア デスチラーダ] って 言うよ!
Água destilada(蒸留水)1リットルでR$2(約60円)
そして、そんなタイミングで Festa da Família が開かれることに。
うちの親族(50人くらい)は月1程度でよく集って食事をするのですが、これだけ集まれば答えが見つかるだろう!と期待して Água destilada がどこに売っているか尋ねてみましたが、みんな揃って首を傾げるだけ。
え……。
これだけの人数が集まっても有力な情報が得られないとはなんぞや! 材料を購入できないことにはなんともカントモ…。 もはや化粧水作りを諦めようかとも思いつつ引き続きネットで調べていると、水道水から精製水を作る方法を発見しました!
"ないものは作ればいい精神"とはいえ、さすがにこれは手間が掛かりすぎるので却下。笑
.
ちなみに、水道水から精製水を作る方法は.
むかーし理科かなんかの実験でやった記憶がありますが、化粧水を作るためにこんな方法で精製水を用意してられるかー!笑
.
車に詳しい方はご存知かもしれませんが、精製水=不純物が含まれていない純粋な水(H₂O )は車のバッテリー補充液にも使われるようです。なので、旦那が言っていた「車屋さんに売ってる!」というのは正しかったようです。(信じてなかった。笑)
でも Água destilada は車屋さんではなく、たまたま通りかかった卸し問屋街にて無事お買い上げー!
手作り化粧水 〜 作り方 前置きが長くなりましたが(笑)材料が用意できてしまえばここからは早いです。
<用意するもの>
Água destilada(蒸留水) CentroにあるGarrafa等を多く扱う卸し問屋街で購入(美容系やルームフレグランス等に使うボトル・容器等々を扱う問屋街)Glicerina(グリセリン) Farmacia(ドラッグストア)で購入。でも、どこのFarmaciaにもあるわけではなさそう。多分。化粧水を入れる小瓶 計量カップ、計量スプーン 化粧水を入れるボトルも卸し問屋街で購入! R$6,70(約180円)
Glicerina(グリセリン)100mlでR$11,90(約320円)
<作り方>
小瓶を熱湯消毒 用意した小瓶に蒸留水とグリセリンを入れる。 用意した小瓶で作る場合の分量は <蒸留水:100ml 、グリセリン:小さじ2> 蓋を閉めて振る。はい、完成! 簡単すぎて驚き!笑
手作り化粧水には市販品に入っているような防腐剤が入っていないので、作ったら早めに使い切ることが望ましいようです。
旦那と共有して使っていますが(私は大量・旦那は少々)この分量だと1ヶ月保たないくらいで無くなります。
コスパが良いので使用量をケチる必要もないし、保湿パックとして使ったりもしています。化粧水を劇的に安く上げたからこそ、クリームや美容液などに多少お金をかけてもいいかな!なんて思えたり。
今はまだベーシックな化粧水しか作っていませんが、使い心地は悪くないのでこの先も作り続けようかなーと思います。
.
約1年に渡り化粧水を探す旅をしてきましたが、ここにきてようやくゴールらしきところへ辿り着けた気がします。
長かったー!しかも、結局手作りっていう。笑
.
. .
関連
タイトルとURLをコピーしました
② 湯気を冷やして水滴に戻す。このときに集まった水滴が「蒸留水」=「精製水」