日本から遠く離れたブラジルへの移住。そのためには何が必要なのか？どんな書類を用意すべきなのか？と調べているうちに浮上してきたのが、普段の生活ではなかなか聞きなれない「犯罪履歴証明書」とやら。
申請に必要な書類や手続きなど、当時書き綴った記事を元にそのまま順を追って記事にしています。まとめ記事ではありませんのでご了承ください。
やっと入手できたよー！いよいよ最終章〜
犯罪履歴証明書の申請に必要な書類
筆者が移住を決めたブラジルでは、永住ビザ申請時に求められる書類の一つに犯罪履歴証明書というものがあります。
（ブラジルの永住ビザの正式名称は「居住許可」と言いますが、ここでは「永住ビザ」と記していきますね。）
ここまでのおさらい！
▶▷犯罪履歴証明書とは何ぞや？というところから、申請方法や発行機関などの基本情報。
▶▷犯罪履歴証明書の発行に必要な書類を求めて…。ブラジルの新移民法についてなど。
犯罪履歴証明書を申請するために必要な書類を警視庁に確認。
その書類（永住ビザの申請書）はなんと「永住ビザ」がなくなった今、手にすることができない幻の書類でした…。
どうすんのよ、これから…。
無犯罪証明書の発行依頼書とは？
次のステップが見つからず落ち込んでいましたが、めげずにネット検索を続けていると
ブラジル領事館から「無犯罪証明書発行依頼書」という書類を送付してもらえる
という有力な情報（どなたかが書かれたブログ記事）を得ました。
でもつい最近領事館に行ったけど、そんなこと一言も聞かなかったな〜？
さらに検索を続けるも、無犯罪証明書発行依頼書について書かれているのは在浜松総領事館のホームページのみ。
筆者の管轄区となる在東京総領事館（五反田）のホームページでは関連ページを見つけることができませんでした。
なんとも怪しい… 不安がよぎる…。
在東京総領事館のホームページに記載されているメールアドレスより本件について問い合わせてみたところ、悲しいかな。不安的中。
「東京では発行していない」との返答。。
やっと光が見えた！とテンションが上がった矢先にこれ。
なんで同じブラジルの書類なのに、管轄区域が違うと手続きが異なるの！
言い方が違いますが、犯罪履歴証明書も無犯罪証明書も同じ書類のようです。
犯罪履歴証明書申請に必要な "それっぽい"書類を用意してみることに
ゴールがまったく見えず、日本で犯罪履歴証明書を入手することを諦めようと何度も思いました。
でもやっぱりブラジルへ渡る前に入手しておいた方が後々ラクなはずなので、なんとか気持ちを切り替えて自分を励まします。
スムーズに手続きが進まなくて凹んでる期間が長くなってきたし、だからかこの頃は何かパーン！って吹っ切れた感じがあったんだよね。
もはや何が正解なのかわからなくなったので、ここはもう "それっぽい" 書類 を繕っていくしか！
自分への挑戦がスタートしました（笑）
犯罪履歴証明書の申請に必要なパスポートと運転免許証に加え、"それっぽい" 書類を持って申請に行って向かってみることに。
もしダメだったら出直せばいっか！と少し軽い足取りで東京・霞ヶ関にある警視庁へ。
警視庁っていうのはアレだね。
悪いことをしてるわけじゃないのに何だろう、このドキドキ感（笑）
"それっぽい"書類とは？
先ほどから連呼している "それっぽい書類"。
これが正しいかどうかはわかりませんが、筆者が用意した犯罪履歴証明書申請のための書類です。
用意した "それっぽい" 書類 2つ
⚫︎ ブラジルの入国査証申請書をオンラインで作成 → 出力（申請方法はこちら）
⚫︎ ブラジル連邦警察（Polícia Federal）のホームページより Requerimento de Permanência の申請書を出力
これらすべてポルトガル語で書かれているので、「ここに日本の犯罪履歴証明書が必要って書いてあるよ！」というのがわかるようにマーカーを引きました。
上記のリンクはいずれもブラジルのサイトだから「保護されていない通信」ってメッセージがでるかも。閲覧を進めるかどうかはご自身の判断でね。
犯罪履歴証明書を申請しについに警視庁へ
いざ、警視庁へ〜
警察官にビシッ！(￣^￣)ゞ っと敬礼をされると、思わずこちらもビシッ！と返したくなる不思議（笑）
警視庁の中に入るとすぐ目の前に受付があります。
そこで犯罪履歴証明書の発行申請をしたい旨を伝えると、すぐ隣にある待合室に通されます。
隙あらば滅多に来ることのない警視庁の中でも探検してみようと企んでいたのですが、当然そんなわけにもいかず。
テーブルに置いてあった芦田愛菜ちゃん（広報けいしちょう）を見ながら待機。
順番に名前を呼ばれ、係りの方が渡航証明係の部屋まで連行… 案内してくれます。
そこでの手続きが終わると、今度は出口へと案内されるシステムです。
密かな企みも虚しく完全に自由行動はなし。
自由行動って表現もおかしいかもしれないけど。
警視庁・渡航証明係での申請の流れ
犯罪履歴証明書の申請：提示したもの
筆者が提示した書類はこちら。
私が用意した申請書類
⚫︎ パスポート
⚫︎ 運転免許証
⚫︎ 二種類の "それっぽい"書類
本人確認書類は他のものでも大丈夫です。
警視庁のサイトをご確認くださいね。
犯罪履歴証明書の申請：渡航証明係での申請の手順
申請の流れ
1. 申請書記入・書類チェック
・窓口の担当さんの前で申請書を記入。
・持参した申請書類を提出（下に書くようなやり取りをしました。）
2. 手10本指の指紋を採取
・目に見えない透明のインク？をつけて指紋採取。
これまた悪いことはしてないのに、何故かドキドキする不思議。
3. 犯罪履歴証明書の受け取りについて案内を聞いて、退室
まず、例の "それっぽい" 書類のひとつである「ブラジル連邦警察のサイトから出力した書類」を提出。
担当さんは悩ましい顔をしつつも申請処理を進めてくれようとしていました。
まぁ、それっぽく用意した書類ですからね。
全部ポルトガル語ですし、それが本当かどうか。
さらには筆者が本当のことを言っているかどうかの判断も難しかったでしょう。
もちろん嘘はついていませんが。
ただ、筆者が手元に持っていた "それっぽい" 書類のもうひとつである「入国査証申請書」がチラっと見えると
みんな、それを持ってきてるわよ！
とサクッと合格しました！
窓口の方もなんとなくホッとした様子にも見えましたね。
と思った瞬間、
あれ……
この書類であれば自宅で簡単に用意できたんじゃ…
五反田のブラジル領事館に行かなくても良かったんじゃ…
無事に申請することができたから良かったものの、数ヶ月に渡る苦労はなんだったのか。
自分の胸にそっと耳を当てて問いたい。
くぅ〜（いろんな意味で）泣ける〜
補足事項あれこれ
⚫︎ 申請料・書類発行料 ：無料
⚫︎ 渡航証明係での手続き：20分程度
⚫︎ 申請後の犯罪履歴証明書 受け取りまで：申請から10日後くらい
⚫︎ 申請後の犯罪履歴証明書 受け取り場所：同じく警視庁
感涙！犯罪履歴証明書をやっとこゲットできたよ
申請から待つこと一週間！
二度目の警視庁へと向かうわけですが、入口にいる警察官にビシッ！と敬礼されるとビシッ！と返したくなる不思議をまたもや味わい（笑）一週間前に見た芦田愛菜ちゃんを見ながら待機。
申請時と同じ流れで渡航証明係まで行き、受け取って帰ります。
求め続けていた愛しの犯罪履歴証明書！！！
ようやく手にしました！！ これが欲しかったのよ〜！！！
愛してる！ もうそのくらいの気持ちでしたね（笑）
ちなみに、犯罪履歴証明書が入っている封筒は提出機関に提出する前に開けてしまうと無効になってしまうそう。
「絶対に開けてたまるかー！」という気持ちで大切に大切に持ち帰りましたとさ。
まとめ
ブラジルへの移住前の準備で（筆者が勝手に）一番（無駄に）苦労したのが、この犯罪履歴証明書の入手でした。
本当に（無駄に）大変でした。
この数ヶ月は何だったのか。
まとめ記事にしていないのでブログ記事3つでも多いと思いますが、もっと増やしたいくらいです（笑）
ようやく受け取った犯罪履歴証明書ですが、これだけでは "有効な書類" として認められません。
これを持って次のステップ！
外務省へ向かうのであーる。
